誤飲・誤食について
最近多い事故の中で、食べてはいけないものを誤って飲み込んだり食べてしまうケースがあります。誤飲や誤食の原因は、盗み食いや拾い食いなどが主な原因です。散歩中に落ちているものを食べてしまったり、串付きの焼き鳥や、ネギなどの中毒物質を与えることなどで起こります。また、子供の玩具などに興味を持って口にして飲み込むこともありますし、縫物をしている時糸の先についた針を飲み込むこともあります。
うっかり落とした人の薬を誤食すると大事に至ることもあるので注意が必要です。犬のいない場所で飲むことが望ましいでしょう。万一誤食をした恐れがあるときは、一見大丈夫そうでも、あとから中毒症状や嘔吐などの症状が出る事もあるので、動物病院に連絡し、指示を仰いで下さい。症状が出る前に処置できればそれに越したことはありません。飲み込んだものがわかっている場合は獣医師の指示のもとで吐かせることもあります。飲み込んだものと同じ物があれば病院に持参して下さい。
吐かせるには、吐剤を飲ませたり、注射などを使います。吐く事事態が危険なものもあります。針・串・つまようじ・種・靴下・糸やひも・タオルなど、気道をふさぐ大きなもの、食道や腸を傷つける尖ったものや繊維類を誤食したときはむやみに吐かせると危険です。必ず病院へ連れて来て下さい。
誤食を予防するには、普段から飼主さんの与えた物以外は口にしないと云った習慣をつけておく(=訓練しておく)こと。また、口にしたら危険なものが動物の届く範囲にあるときには避けておくことや、別部屋に移動させるか、クレートやハウスに入れて、誤食をさせないようにすることが大切です。少しの不注意が重大な事故につながる事があります。ご注意ください。
ペットを飼ったら終生飼養する
子犬を購入した人の5人に1人は、2年後にはもう何らかの理由でそのイヌを飼っていないという、悲しい報告が米国でありました。動物愛護を目的とする慈善団体「RSPCA」は、飼い犬に対する責任や一生面倒をみるために必要な費用などを考慮せず、「子犬がカワイイ」というだけで安易に購入する飼い主が多いことを懸念。「自分にあったイヌの選び方」を指導するキャンペーン『Get Puppy Smart』を開始した。「デイリー・テレグラフ」紙が伝えています。
また一方で、保健所には、飼い犬や飼いねこが飼えなくなったので引取って,という連絡が絶えません。聞けば,様々な事情がある方もいます。不況や高齢化は,ペットの命にも確実に影を落としています。しかし、引取った動物をすべて保健所で飼うことはできません。飼い主から引取った犬やねこは,原則殺処分になります。
犬やねこは私たちの生活に潤いと安らぎをもたらしてくれる存在です。ペットショップやテレビなどでかわいい姿を見ると,かわいい!飼いたい!と思うでしょう。ただし,動物を飼うということは,その一生を預かる責任を負わなければなりません。毎日食べ,排泄し,眠り,運動し…その世話は10年,15年と休みなく続きます。
また,病気になれば医療費がかかります。毎日の世話,住居環境,経済的状況など将来を考えたとき,もしも不安や不確定要素があるのであれば,「飼わない」「飼えるようになるまで我慢する」という判断をするのも,動物への愛情です。飼う前に,もう一度よく考えてみてください。本当に,飼えますか?そして,現在動物を飼っている方は,愛情と責任を持って,一生かわいがってください。
火傷について
犬は暖かい場所が心地よく、好きなのでヒーターの前で毛が熱くなっているのに、気持ちがいいあまりに寝続けて低温やけどをしたり、ストーブへの接触や、ストーブの上のやかんの熱湯をかぶってやけどすることがあります。特に、熱さへの感覚が鈍ってくるシニア犬はやけどをしていることに気づきにくいので注意が必要です。
犬の体の半分以上がやけどをすると死亡する危険があります。熱湯をかぶるなど、広範囲にやけどをした場合にはすぐに病院へ連れて行きましょう。そのほかは水や氷で冷やし様子を見てください。水で冷やす場合は、水道水やシャワー、バケツの水などで患部を10分くらい冷やします。保冷剤や氷で冷やす場合は、体との間に薄手の布を入れて冷やします。冷凍食品で代用も可能です。
夜間なら朝になってから受診をしましょう。やけどを予防するには、時間を決めてヒーターのスイッチを切ったり、犬をハウスに入れるなどして、一旦ヒーターから離すようにすると良いでしょう。犬はヒーターの前で一度寝てしまうと、なかなか自分から移動しようとしません。飼主さんが気づいてあげることが大切です。また、石油ストーブなど触れると危険な暖房器具には柵を立てるなど近づかせないことも重要です。