いろいろな話

松園動物病院 動物のこと(いろいろな話)

高齢者のペット飼育

ペットを飼いたいという思いはどの世代でも変わりありません。しかし、社会の構造変化を受け、犬の飼育頭数が減り、猫や他のペット頭数が増えて来ています。60~70代の飼い主さんにとって飼い犬の死亡後、次の犬を飼うのをちゅうちょされることが一因と考えられます。

高齢者のペット飼育で考えられる問題点は、自身の入院などで飼えなくなったペットの引き取りの増加、ペットが死んだ際の飼い主さんのペットロスなどがあります。最近はさまざまな代行サービスやペットと暮らせる老人ホームなど、支援の仕組みも出来てきました。また、高齢者には、仔犬ではなく保護された成犬を飼うことをお勧めします。万が一に備えての遺書や後見人を決めておくことも大切です。

子どもが独立し、仕事も引退した後の第二の人生を考えると、ペットは新たな家族として、心身ともにいい存在となるでしょう。老人施設やマンションなどでは、小鳥や金魚、ハムスター等もいいと思います。一考してはいかがでしょうか。

鍼治療について

問い:先生の所で鍼灸治療をされていると聞き、3才になるフレンチブルの事で御相談致します。5ヶ月程前から後肢が麻痺し、現在はほとんど歩く事ができません。かかりつけの動物病院で二分脊椎症と診断されました。麻痺の改善に鍼灸治療は効果があると聞き及んでいますが、この様な麻痺にも鍼は効くのでしょうか?

答え:症状から推察いたしますと、脊柱管の中を走る神経に、圧迫や血流障害など何らかのトラブルが有ると思われます。鍼灸治療により、二分脊椎症そのものは治るわけでは有りません。良くなるとすると原因はそのままに、症状が軽くなっていきます。治療の性格上、効果が不確かな事と、原因の治療はされていない訳ですので、一旦良化しても患部に新たなダメージが加われば、症状が再燃する事もあります。

鍼灸治療には、組織や体全体の自然治癒力を引き出し、促進する働きが有ります。局所的には、消炎鎮痛効果により、腫れが引け、血流が改善されます。また、鍼灸治療で様々な生理活性物質が体から放出される事が分かっています。そう言った部分で効果が期待出来ます。 松園動物病院と南大橋動物病院では、鍼治療の他、近赤外線(スーパーライザー)による治療も行っています。ご相談下さい。

卵は栄養の宝庫

鶏卵は物価の優等生と呼ばれ、価格が安定していることと、栄養価が高い事で有名です。日本は、メキシコ、中国に次いで世界第3位の卵消費国でもあります。一時、卵を食べるとコレステロールが高くなり成人病になるなどと云われ敬遠されたことがあります。コレステロールは善玉コレステロールと呼ばれるHDLと悪玉コレステロールと呼ばれるLDLがあります。

卵の白身にはHDLが豊富に含まれ、血管にこびりついたり血液に貯まったLDLをはがしてくれる働きがあり、余分なコレステロールを肝臓に貯める働きをしてくれます。LDLは悪玉コレステロールと呼ばれ、血管壁にくっつき、血液の流れを悪くし、高血圧、心臓病、脳溢血など成人病の根源になります。卵白に多く含まれるシスチンはLDLを下げる働きをし、LDLを分解し血液をサラサラにしてくれます。

一方卵黄にはLDLが多く含まれるので、食べ過ぎてはいけません。一日に1~2個食べることをお勧めします。また、卵の黄身に付いているカラザと呼ばれる白いヒモにはシアル酸が多く含まれています。シアル酸とは、細胞表面の糖鎖末端に存在する糖の一種(酸性糖)で、人の細胞のほかに、母乳や卵などに存在しています。シアル酸は抗インフルエンザ薬としてしられるリレンザにも入っています。

その機能を簡単に述べるとすれば、「細胞の表面に存在することで、細胞に何かがくっつくときにこれを介する働きをする」ということです。 シアル酸を含む糖鎖は、細胞と細胞の情報伝達や、何かが細胞につくときの「レセプター(受容体的機能)」といった機能を果たしています。つまり、ウィルスや細菌などが細胞に感染する際にも大きく関係しているのです。

母乳中にも含まれていますが、特に出産後10日目までの初乳での含有量が多いことが報告されています。これは、新生児の未発達な免疫機能を補ったり、あるいは下痢などの症状の主要な原因と考えられているウィルスなどに対して感染防御作用を担ったりと、乳幼児の健康維持に重要な役割を果たしているのです。

また、シアル酸は脳や中枢神経系に特に多く含まれており、その含量は乳幼児がもっとも多いと言われています。これは、シアル酸が脳の発達に非常に大きな役割を果たしているからです。卵は小さい中にすごいパワーを持っているのですね。

「乗馬とアニマルセラピーを考える会」を設立した目的

岩手には、人と馬の長い、長い歴史があります。かつて、馬は生活文化を共に築いた家族でした。数少なくなった県内の馬の飼い主に、なぜ馬を飼っているのか聞いてみましたら、全員から、『馬が元気をくれるからだ』また、世話が大変ではないですか?と聞くと『それが楽しいですよ』という答えが返ってきました。皆さん若々しく、元気いっぱいでした。

最近よく、アニマルセラピーが話題にのぼりますが、動物を見たり、動物に触れあったり、動物を育てたりしていると、不思議と心が安らぐ事があります。それが生活の質を高めるのに役立つことが科学的にも証明されてきました。例えば、動物を飼うことがこども達の精神的、社会的成長を促し、動物と触れあうことが障害を持つ人々の機能の回復に役立ち、動物と交流することがコミュニケーションを改善して精神生活の安らぎを生むといわれています。これがアニマルセラピーと呼ばれるものです。

古くから馬と共に生活の歴史を刻んできた岩手には、まだ、人と馬の美しい関係が残っています。馬が元気をくれる-この関係こそが、ホースセラピーの本質です。この関係に新しい息吹を吹き込み、毎日の生活をより豊かにしよう。そんな願いから、この会が設立されました。

【活動の内容】
「乗馬とアニマルセラピーを考える会」の会員は、岩手県が設立したポニースクールの趣旨と意義に共鳴し、これを存続させるための活動を展開しています。ポニースクールを存続させることは、岩手伝来の馬文化を支えたこころを継承することです。文化・教育・福祉・医療・スポーツ・観光に関することなどを自治体、馬事関係者、獣医師会、岩手大学地域連携、アニマルセラピー研究会、人と動物のこころ研究会など、諸々分野からこの活動に関心を持つ関係者が集まり、「ホースセラピー懇話会」を開催し非営利特定法人として立ち上がりました。そしてポニースクールを乗馬とアニマルセラピーに活用するために様々な方がボランティアとして参加しています。

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